数年前、我が家で初めて留学生をホームスティさせる事になった。
スウェーデンからの受け入れで17歳の男子学生だったが日本の高校生とはまったく違って身体も大きいが雰囲気ももう大人みたいな感じだった。
外国人と触れ合う機会はまったくと言っていいほどなかった私には彼との出会いはたった2週間の事だったがある意味大きなカルチャーショックを受けるものがあった。
スウェーデンからの留学生によってビックリした日本との5つの違い!
- 母国を思い尊ぶ精神
- 家族を愛する心
- 徴兵制度
- 24時間ショップがほとんど無い!
- カラオケボックスがほとんど無い?
1.母国を思い尊ぶ精神
私のホームステイの受け入れ先の彼の母国語はスウェーデン語だったが、彼らは小さい頃からセカンドランゲージを選び習うらしい。彼は英語がとても達者だった。
私たち家族は英語を話せる者もいなく、電子辞書を使っての会話だったがほとんどがボディランゲージで通じた。
彼がとても賢く感が良かったからだったのかもしれない。その彼に母国の話を聞いた。自分の住む町がどのような町であるか、歴史、産物、とても詳しく自分の言葉で話してくれた。
そして彼が母国をどれだけ愛しているか、彼の話しぶりで私たちにはそれがわかった。今の日本の17歳に果たしてそういう思いで母国・日本を語れる者がどれだけいるのだろうか。
2.家族を愛する心
彼らは毎日家族で揃って食事をする。当たり前の事のようだが今の日本では夕食時に家族全員が揃っての団欒が日々行われている家庭は少ないのではないだろうか。
スウェーデンの彼は、夕食の時に夫が仕事で不在の時も「ご主人がいないのに食べていいのか?」と聞いてきた。彼にとっては我が家の状況が不思議でならなかったようだ。
スウェーデンではだいたい夕食時にはロウソクを立て、一家揃って食事をとるらしい。素晴らしい!でも現実には我が家は真似できそうにない。実際今も揃って食べる日は珍しいくらいだ。
3.徴兵制度
知っている人も多々いるのかもしれないが、他国にはまだ「徴兵制度」というものがある。
恥ずかしい事だが私は彼に聞くまでそんな制度がある国が存在する事すら知らなかった。彼は19歳になったら1年半の徴兵制度に行かなければならない事を説明してくれた。それは強制だが、「何かあった時のために母国を守るための制度だ」と納得している。
その後1年半から11ヶ月の短縮を選択できるようになったと彼からメールで聞いたがもちろんその制度は今も行われている。
4.24時間ショップがほとんど無い!
彼を連れて夜ファミリーレストランに行った時の事だった。「この店はいったい何時まで開いてるのか?」と彼が聞いたので「24時間やってる」と答えたらとても驚いていた。スウェーデンにはそんな24時間営業の店はおそらく無いだろうと言っていた。
5.カラオケボックスがほとんど無い?
カラオケに行こうと言うと拒絶された。スウェーデン人は特にシャイな人柄が多いらしい。
「人前で歌うなんてとんでもない!」と言う発想らしいが、カラオケボックスにはとても興味があるようだったので連れて行くと徐々に歌いだしたのだ。とても上手だったので「歌の練習はどこでしてるのか」と聞いたらなんと「家でやってる」と言う。
彼らはだいたいカラオケは家でやるらしく、カラオケボックスは大きな街(ストックホルムあたり)まで行かなければ無いらしい。それも数少ないらしいが。
1年後
帰国してから1年後彼はまた我が家に遊びに来てくれた。その時に「どこへ行きたい?」と聞いたら「カラオケ!!」と言ったのには家族全員笑ってしまった。
他にも細かいところで日本との違いがたくさんあり私にとってはその一つ一つが大きなカルチャーショックとも言える出来事だった。彼のおかげで私が今までいかに狭い世界に固執していたか思い知らされた気がする。外国を知る事は母国・日本を改めて知る事でもあると思う。
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