外国人と何らかの接点を持った時、教育ではないですが、日本語を教えるような場面になる時もあるかと思います。
今回は、語順とか漢字などではなく、あくまでも「会話」に絞って、その体験・感想を書いてみます。
日本語会話を外国人に教えるのは難しい?
- 数え方
- 敬語
- 同じ発音で意味の異なる言葉
まず最初に書いてしまうと、これらのことは、日本語を母国語とする日本字でさえ完璧にできている人はいないので、まして外国人に教えるとなると、難しいというよりは正確にできないのが当然なんですね。
数え方
物の数え方は日本語は本当に大変ですよね。クイズになるくらいたくさん数え方があるので、ほとんどの人は「X個」とか「Xつ」などで済ませてしまっているかと思います。箪笥(たんす)の数え方が「さお」とか、意味不明ですし、別に「個」でもいいんじゃないの?って感じです。
というわけで私が真面目な外国人が数え方について聞いてきた時は、もうそのまま、「日本人でもそんなに気にしてる人はいないから、何個でいいよ」って感じで教えちゃってます^^;
敬語
敬語についても上記と同様に、やっぱり日本人で完璧にできている人はいませんよね。二重敬語はOKなのかNGなのかとか、こだわる人はこだわりますけど、ビジネスのメールとかじゃない限りはそんなに真面目に教える必要はないかと思っています。
敬語というよりは、最低限の「です・ます」などの丁寧語の語尾を教えてあげればよいんじゃないでしょうか。
同じ発音で意味の異なる言葉
同音異義語は英語でもたくさんありますので、そんなにビックリすることでもありませんね。ネイティブ日本人なら誰でも無意識に使いわけています。要するに、会話の前後関係(文脈)が理解できているかどうかってことですね。
はし
「はし持ってきて」って言うような場面があったとして、この「はし」を、「箸」ではなく「橋」の意味で捉える人はいないかと思います。
ですが、英語が苦手な日本人が英語を聞く時に、聞くことに必死になって意味の理解がおろそかになってしまうように、外国人が日本語を聞く時も同じです。
日本人なら当然のように判断できる同音異義語も、外国人にとっては「どっちの意味だろう?」みたいになってしまうんですね。
おいしい
「おいしい」という日本語、これは食べ物が美味しいという意味の他に、「おいしい場面」とか「お前それおいしい立ち位置だな!」みたいな使い方もありますよね。ラッキーな、みたいなニュアンスでしょうか。
勤勉に日本語を勉強してきた外国人には「そういう使われ方もあるんだよ」と、少しずつ覚えていってもらうしかないんですね。
日本語を教えるまとめ
- 完璧を目指さない
- 文脈ありきで教える
「英語ができないけど外国人と出会いたいって人は発想が逆です!」の記事でも書いてますが、
言語の学習は勉強で覚えるというよりは、少しずつ言葉のニュアンスや意味をイメージできてくるようになるものだと思いますので、苦行にならないように気をつけてあげることが大切だと思います。