[公開]2016/06/28 [更新]2016/06/28

世界の栄養管理や肥満管理の細かさは日本とは比べものにならない?

日本人なら皆それぞれ無意識にでも健康に気をつかい、カップラーメンやピザばかり食べていたら「ヤバイなぁ」という意識は生まれているものと思います。

 

しかし、和食が元々健康に良いということもあり、海外に比べると肥満管理などの知識やデータは弱いようです。

 

ただし、これは日本人の元々の健康ステータスが高いということでもあるので、別に恥ずべきことではありません。

 

今回の記事は、健康に従事する人や、家事を担当していて家族の健康を守りたい主婦(主夫)の皆様に特に読んで欲しいです。

世界(海外)の健康管理と肥満管理のデータや統計はマニアックだ

 

世界的な栄養失調と体重過多を調べる

「世界栄養報告」(GNR)ってご存知でしょうか?

 

世界栄養報告というキーワードで検索すると、2年前の2014年の「世界栄養報告」の「査読済み出版」と書かれている日本語版を見ることができました。

 

「2014年世界栄養報告(GNR)ラウンドテーブル・セミナー」を開催(2015.5.1)

 

この日本語版を見て分かるのが、この報告書は、

  • 人々の栄養を改善するための取り組み
  • その取り組みのための正確なデータ整備には何が必要か

など、栄養に関してかなり広い範囲で言及されているということです。
ただ単に、人の栄養状況の統計を発表するだけではダメだということです。

 

栄養状態の問題は複数の事柄が併存しているだけでなく、栄養問題に関して世界的にデータを集めるに当たっての課題を考えることも大事なんですね。

 

また、この中で所々に出てくるコラムも、面白いものが出てきます。

 

  • 栄養への投資の種類
  • バングラデシュが発育阻害を大幅に減らすことができた理由は各家庭の資産状況の向上などの社会的な要因が重要だった

 

などがまず挙げられます。日本ではここまで書けないですね。
さらにそれだけではなく、

 

「インドのマハシュトラ州での発育阻害児を減らすのに成功した要因の一つは、公的配給制度が横領などによって漏出する割合がインドの他の地域よりも少なかったことだ」

 

といったようなマニアックなことまで書かれています。

 

横領された割合まで分かっている状況にびっくりですが、ニュースでは取り上げられていない、多くの内容がこの報告書には盛り込まれています。

 

小さい時の栄養失調を改善するとどんないいことがあるの?

外からの介入までして、小さい子供の栄養を改善させることは社会的にも大きな意味があります。

 

例えば

  1. 子供が貧困ライン以下の生活をする可能性が低下する。
  2. 学校での各学年修了率を向上させ、技術革新を支える人材の輩出に繋がる。

 

などがあります。

 
塾などの習い事の点や、褒めるなどの心理面のアプローチは日本でもたくさんありますが、「栄養面から才能を伸ばす」というアプローチはそこまで深堀りされていないですよね。

 

体重過多の人が多い場合の社会の負担は?

また、子供の低栄養は大人になってからの過体重や肥満と関連しているとされています。

 

体重過多は、大人だからといっても、本人の自己管理能力の問題だけではない可能性があるのです。肥満により様々な疾患のリスクが上昇することはよく知られていますね。

 

米国では、肥満が原因の常習的欠勤や、病気をしながらの出勤によって失われた生産力(間接費用)は年間一人当たり668ドル~4299ドルにも上るようです。

 

さらに、肥満による保険医療コストが年間一人あたりにして475ドル~2532ドル(※2)、となっています。一人でこんなにもかかるのならば、体重過多に対して社会が取り組む意味は大いに出てきます。

 

日本のデータも知りたいところですが、ここには見られませんでした。

 

栄養の改善で、人々がよりよい人生を送り、社会全体で無駄なコストを抑えられる可能性があるということは以外と重要視されていないのではないでしょうか。

 

興味があれば、時間をみつけて、もっと世界的な栄養管理・肥満管理について勉強してみると面白いかもしれません。

 

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